ペットロスについて
死別や離別によってペットを失ったとき、
様々な心身(精神的・身体的)の症状が起こることを
ペットロスといいます。
これは、ともに暮らしてきたペットへの深い愛情が、
突然に訪れた「死」や行方不明などによって
行き場をなくしてしまうことによって、
引き起こされる症状です。
症状の程度については個人差がありますが、
ペットが家族の一員として我が子同然の存在になっていることも多く、
その場合のショックはより大きくなります。
重症の場合はペットロス症候群と呼ばれ、
精神症状に付随して身体症状を伴う場合も少なくありません。
精神医学では、より重篤な疾患の契機として重要視されているものです。
以下のような症状があれば要注意とされています。
- 不眠
- 情緒不安定
- 疲労や虚脱感・無気力、めまい
- 摂食障害(拒食・過食)
- ペットの声や姿が一瞬現れた気がする錯覚、幻視・幻聴などの幻覚
- 帰ってくるのではないかという妄想
- 胃潰瘍などの消化器疾患(心身症)
このような症状は、軽度であれば誰しもが経験するものであり、
むしろ悲しみを乗り越えるための
健全な反応とも言えます。
ただ、健康を害するほどに長引く場合について、
日本医師会では1か月以上持続するケースでは
心療内科や専門医の受診をすすめています。
心理療法の分野では、グリーフセラピーという
喪失体験からの回復を援助する支援が行われています。
悲しみにのまれないために
ペットを失った方から「家族を失った時より悲しい」という言葉を何度も聞きました。
私たちはペットの前で、あまりにも無防備です。
無条件の愛情や心からの笑顔を向けてきた存在、
そして十分すぎるほどそれに応えてくれた存在でした。
ペットロスを克服する前に、
十分にこの喪失感を受け入れる時間が必要なのだと思います。
- 感情を素直に表現する
大声で叫んだり泣きわめくことを押し留めないでください。
周囲に気をつかうのであれば、バスタオルに
梱包用のプチプチを挟んだものを畳んで口元に当てます。 - 食事は必ずとる
食欲がわからないときは、時間をみて何か口にしましょう。
噛まなくても飲み込めるようなメニューを選びましょう。 - 眠れなくても、横になって身体を休める
静か過ぎない方が良いです。
入眠用の音楽を利用してみてください。 - 何か自分の好きなことをしてみる
始めたら時間を忘れて没頭できるような趣味があるなら試してみてください。 - 定期的に軽い運動をする
外に出るのが辛いなら、ヨガマットの上で伸びをするだけでも良いのです。 - 友人とおしゃべりをする
ペットを亡くした経験のある人なら、聞き役になってくれるでしょう。 - 家の模様替えをする
この時期、いろんな執着が外れていて思い切った断捨離もできます。
お部屋がすっきりすると気持ちが晴れやすいのです。 - ペットのものを整理する
おもちゃやお椀がそこにあると、戻ってきてくれるのを待ってしまいます。
棄てなくても良いので、箱に入れて見えないようにしてみましょう。 - お葬式をする
この儀式によって、弔いや次の世界への送りの気持ちが明瞭になります。 - お墓を作り、お参りに行く
多くのペット霊園では、個別のお墓か共同のお墓を選ばせてくださいます。
亡くなったペットの名前や写真にいつも綺麗なお花が供えられていて、
お参りにいくと優しい気持ちになります。 - ペットの写真を飾る
お部屋に亡くなった子のためのメモリアルスペースを作り、聖域にします。 - アクセサリーにして身につける
ロケットやカプセル型のチェーンネックレスがお手軽です。
お骨のかけらやブラシに残っている毛も大切にしたいです。
グリーフセラピーコース
つきのわコミュニケーションのグリーフケアは、
ヒプノセラピーの手法を使います。
催眠下では、亡くなった子と再会し言葉を交わすことが出来ます。
ペットに伝えたいことや聞きたいことをご準備ください。
お別れがどのような形であっても、
あなたの幸せを亡くなった子は願っています。
あの子と一緒に暮らしていた頃の、幸せな笑顔を取り戻すことが
セラピーの目標です。
すでに治療を受けておられる方は、主治医にご相談の上お申し込みください。