kindleの読み放題に登録しています。タイトルだけで気軽にレンタルして、合わなければ即返却できるのでストレスがないです^^
スポーツ界と芸能界のことは、子どもの頃から、一般人の知識の10分の1くらいでずっと生きてきました…ものすごく有名な人しか名前も知らないのです。
そんな私が知ってる「ダルビッシュ」のコーチだった方が、コーチングについての本を書かれたものだと聞いて読んでみることにしました!ティーチングとコーチングの違いみたいなことが書かれているのかな?と軽い気持ちです。
勿論、著者の吉井さんが現役選手だった姿は全く知らないので、プロのメンタルを支えるコーチって、すごい人格者なんだろうなあ…という期待が良い意味で裏切られました(^^;
なにしろ吉井さん自身が、ろくなコーチングを受けていない。性格的にも受け取る謙虚さがない。その自分の欠陥を正確に受け止めて、理論も学びながら自分のコーチングを築いてゆかれる過程がリアルで面白い…大阪のおっさんが根底に持っているユーモラスなオーラも垣間見える。読みやすいのです。
そして指導者の言葉ひとつで、プロの選手が集中を失ったり壊れたりするちょっと怖い事例もあり、体育会系で鍛え上げた心身を持っていても、一本の道にストイックな方々は繊細なんだ!!と知見が広がった次第です。
例えば仕事を新人に教える場面で、師匠と弟子のような関係性で上からバンバン指導や命令をする場面がありますが、これが通用するのは昭和までで(^^;
あんなに感動したスポ根漫画は、令和の時代ではハラスメントと呼ばれてしまいます。
吉井さんのコーチングは、相手が今達成しているレベルで4段階に使い分けますが、教えないことで自分に気付かせるというスタンスは同じです。基礎的な技術はコーチするまでもなく出来上がっていることを信頼し、さらに上の目標を達成してゆくのです。
相手の意見を尊重し、相手が自分で考えることを促す。持っている力を発揮してもらえる場をつくる。そんなコーチ像が浮かんできました。後半には具体的なスキルについても書かれていて、指導者の立場であればどんな場面にでも適用できそう。尊重と甘やかしの違いもよく分かります。
親が「子育てコーチング」本をよんで、書いてあることを鵜呑みにしたり、うちには合わんと反発を感じたりすることがよくあるわけですが、そんなmom&dadに吉井さんの本を読んでもらいたい!
スポーツのコーチが選手にどう向き合っているのか。これをご自身の子育てに変換すれば、まさに自分の気付きで組み立てた「我が家の子育てコーチング」が出来るはず。
先日も、受講生の方と「アスリートのコーチはゲームのルールを知らなくても結果を出せるらしい」という話をしていたところで、まさにその立場の方の書かれた本に良いタイミングで出会えて感謝です。
学びたい、成長したいという気持ちを引き出すのがコーチング。そのあとは、自分の意思の力で習慣を変え、行動を変え、目標達成のために受け取る苦しみも喜びになる。そして、必要な状況や成長の場に不思議と引き寄せられていく。
万物生々!
尊重されると、人も物も最高のパフォーマンスを発揮する。これは紛れもなく事実です^^