わたしが息子との関係に疲れ果てていたころ、トマス・ゴードン博士の親業訓練に出会いました。
このプログラムは、「アクティブリスニング」と「アサーティブネスコミュニケーション」を、人間関係の回復や構築に最も効果が出るタイミングに発動させるスキルが会得できるのですが、そこは序の口です。
このツールをフルに使って、欲求の対立を解く「勝負なし法」が親業訓練の真骨頂です。今日は、その講を受講生さんとロールプレイで学びました。聴き方、伝え方。一つずつなら出来ていたのに、組み合わせるとまた古い習慣が顔を出します。難しい分、効果は絶大です。
今まで部屋に閉じこもって口も聞いてくれなかった子が、最近はリビングで過ごすようになったと嬉しい報告がありました。でも凄く気を使ってしまいます…とのこと。
保護猫を譲渡会に出せるくらい人馴れさせるボランティアをしていた頃、少し心を開いてくれたな~と思ってたら、トイレの砂の掃除で大きな音を出してしまい、逆戻りしてしまったことを思い出しました。本当に、繊細な心の子たちには気を使います(^^;
このプログラムのインストラクターになって、もう15年になりますが、講座をするたびに新たな気付きがあります。
親が口を閉ざすことは、強力な非言語で伝える受容のメッセージで、子どもは発展、進歩、変化するきっかけをつかみます。そして短時間で成長し建設的な解決策に至る、これが受動的な聞き方の一つ目で学ぶ「沈黙」です。
イランこと言ってかえって相手を惑わせたり、傷つけたりすることが多いわたしたちは、むしろ黙ってただ「聞く」だけの人になった方がずっと役に立てるわけです。
今日の講座で、なんだか講師のわたしがしゃべりすぎてるなあ…と感じる場面があり、もしかしたら受講生さんに非受容(時間押してた)が伝わったのではないかと反省しました。
黙って相手を待つことが、時間制限で難しいときは日常でもよくありますが、人それぞれのペースに寄り添うことをもっと感覚で出来るようになりたい。
やはりわたしがもっとしっかり身につけるべきところは、沈黙して聴くという姿勢だなと体感しました。
相手に主導権を渡して話を聴いているつもりでも、しゃべりたくて爆発しそうになることもあり(^^; まだまだ修行が足りません。
心理学のツールの再現性は、それぞれの心の角度やある事象への向き合い方が無限にある組み合わせであることから実証も難しいように思います。
でも、わたしにとって、ここで学んだ「聴き方」と「伝え方」は冒険者に必須の剣と盾みたいなものです。これを持たずにうろうろフィールドに出たりしたら、スライムやゴブリンにボコボコにされるわ…
倫理の学びは、「しあわせのぼうし」みたいな力だと思います。ご存知ない方のために解説。「しあわせのぼうし」とは、DQの定番アクセサリーで、歩くだけでMPが回復するというお得アイテムです。見かけはむっちゃダサいところも好き。
自分はウイザード系キャラだと思ってるので、MPは凄く大事です。倫理のメンバーにも色んなタイプの方がおられますが、経営者は勇者タイプが多いのかな。我が井上会長はまさにパラディンのようですが(*´∀`*)
信成万事。
自分の未熟さに落ち込むことばかりですが、弱気にならず!きっと出来ると信じて進みます。BGMはすぎやまこういち先生で!