もう4年前になるのですが、7桁の料金を払ってセールスの勉強に行ったことがあります。わたしにとっては身にそぐわない高額の自己投資でした。
それから4年、ずいぶん考えが変わり、資格更新以外のセミナーはオンラインでも受講しなくなりました。
セールスの結果が出たわけではなく、売り手側のからくりがわかり、もうこれ以上のインプットも要らないと感じるようになったことが大きいです。
わたしは自分では否定していましたが、結構なセミナージプシーだったのかも(^^; 学ぶことが楽しくて、そこにお金や時間をかけることにも価値を感じていましたから。
でも、学ぶ目的はいつも一つだけでした。
一人でも多くの方のお役に立てるように、自分のレベルを上げて提供するものの精度を上げたい、より良いものを創り出せる自分に成長したい。
7桁講座に受講したのも、人生の先が見えてくる50代になって、自分がライフワークで取り組んできた家族関係回復のコンテンツを、ひとりでも多くの方に届ける方策を知りたいと思ったからでした。
医療、教育の現場で育ってきたわたしは、セールスという概念は全く学ぶ機会がなかったので、見よう見まねでホームページを作ったりメルマガを書いたりしながら、必要な方との出会いを待つだけでした。
インストラクターとしてわたしが提供する講座は、各協会のライセンスのもとガイドラインにそって行うもので、講座料金の半分は協会に納めることになっています。色々と版権に関する規定もあって、自由に切り売りすることも出来ません。少人数だとやればやるほど赤字になるのです(^^; 不当に評価されている気分で落ち込むことが多かったです。
それでも、トマス・ゴードンの親業訓練やエリック・バーンの交流分析は、間違いなく子どもの育つ環境を最善のものとする学びであることをやればやるほど確信し、一人でも多くの方に届けたい思いは募るばかり。
ゼロスタートで一か月後に月100万円!のような謳いの説明会に行き、わたしは、それほどまでの効果が出るなら「その十分の一の収益にあたる、月に5-6名の受講生の集客は可能だろう」と期待して申し込みをしました。
残念すぎることに、月100万というのは嘘ではなかったのですが、そのセールス方法は100万の商品を一人に売る、というものでした。そして、講座の内容は、その高額商品づくりとコーチングというよりは催眠スキルを使うような売り方でした。
お金のブロックを外して受け取れない自分を変えるところからスタートして、ゼロスタートという実績のない人たちに謂れのない自信を与え、受講生は30万、50万、100万の商品を作るのです。そして売り込みレース。詐欺、という言葉が浮かびます。
でも、商売というのは原価の低いものに付加価値を乗せて、差額を儲けとするのが原則です。これは別のコーチに聞いたのですが、百均の商品を仕入れとして、オンライン販売することで多額の利益を得ている方もおられるとのこと。でも、「欲しい」と思う人がいて、その人が適正価格だと判断すれば、それは詐欺ではないということなのだそうです。
それを知って、世の中で販売されているものを見ると、「欲しい」と思わせるような仕組みがいかに張り巡らされているか。そして、その価格はお得であると感じさせるようなベネフィットがついていないものはありません。
すん…となりました。
7桁講座でわたしが学んだことは、お金そのものには何の価値もないということです。その講座にほぼ騙されるように参加したことも含めて、得たいと感じるものには価格はつけられない。smileゼロ円、pricelessなのだということ(*´∀`*)
わたしの願いであった受講生の掘り起こしも、ただ、ここにいますと伝えることが出来れば良くて、それ以上の誘導は学びを傷つけるものだとはっきりとわかったのです。自分が傷つくまで気付けなかったことでした。
だからわたしは、こののち欲望を滾らせて何かに投資するようなことは一切ないです。赤字という感覚も、不足となる金額は喜捨したのだと感じるようになり、焦りや罪悪感がなくなりました。
コツコツと学びの情報をブログ提供している、兵庫県の浦入インストラクターの方法が、多くの方に喜んで頂ける最善の方法だと今は腑に落ちています。彼女は月5-6人以上の講座提供を実現している稀有なインストラクターです。
ただ喜んで、人生を懸けるような大好きな仕事に就けることに感謝して働きたいです^^ わたし自身が、値千金の学びを頂けるので!
勤労歓喜!!
真心を尽くして働くことで、赤字も解消させて継続の道を拓きます!