匿名のメール相談で、妊娠に関する質問に答える仕事を請け負っています。
同級生が相手の思いがけない妊娠。売春で相手がわからない妊娠。40代半ばで自然妊娠を待ちたい女性。不義の子。
いつも、心にも身体にも、大きな傷を残すのは女性側です。お相手の男性は連絡が取れなくなった、というのもお約束です。
きちんと後始末が出来る男女なら、こんなところにメール相談なんかしてないで、さっさと次の行動をするのでしょう。
たすけて、とだけ書かれたメールも、アドバイスをお願いします、と書かれたメールも、きっと他人の提案など本当は聞きたくないはずです。
ただ今の苦しみを吐き出したくて、屑箱にくしゃくしゃに丸めて棄て去りたくて、出来ることならこの失敗をリセットしたくて、メールを下さるのだと感じます。
それで少しでも気持ちの整理がついて、自分の本当の欲求に気付いて、次の行動に踏み出す勇気を持っていただきたい。
そのためには、一読して非受容を感じる(胎児のいのちへの憐憫、相談相手に選ばれない親、相手の男性への怒りなど)内容でも、自分の価値基準は置いておき、あたかもその女性自身であるかのように共感理解することが必要です。
そのうえで、その深い苦しみから、かならず立ち上がれるという希望を伝えたい。第三者には焦点を当てず、その女性の人生にだけ向き合いたい。
結構な時間をかけて何度も書き直して、返信のあとはものすごく疲れます。。
一次の苦しみ、しばしの痛み、それはさらに大きく、いよいよ健康に進み高まるための、しばしのくらがりである。
これが去ったとき、夜明けのような光明の舞台が開ける。雨後のような晴ればれしさがめぐってくる。
その人の成長の力を信じることが出来なければ、返信は口先だけのAIが書いた文章のようになってしまいます。
わたし自身も、この苦しみに共感することを通して、成長させていただけることを感謝し、その人の幸いを心から願いながら書きます。どんな状況にあっても、希望を持っていただきたくて。
心即太陽。
誰しもが出会う、人生を悲観し憂いの中に沈み込む出来事は、避けることは出来ない人生の宿題。
でも、必ず明日は来る!