台風一過で晴れた空と秋の風が爽やかです。
二匹のねこで、うちの猫のことを書きましたが、16歳の方がごはんを食べなくなって、持病の呼吸状態も悪くなり、今朝未明に息をひきとりました。
あんまり悲しむと、ねこの魂の行く場所にすんなり行きづらくなる気がして、ありがとうと言いながら、弱っていく身体をずっと撫でていました。
時々意識が遠のくようで、もう帰ってこないのかと覚悟をしたら、また起き上がってお水を飲んだりするのを数回繰り返して。まるで本番のリハーサルをさせてくれてるみたいでした。
今まで飼った猫のなかで、一番賢くて機敏な子でした。大きなクモやGをスパーンと一撃で仕留める手腕。絶対にものを倒さずにすき間を上手にすいすいと歩けたり。
猫が沢山いた頃、獣医さんに往診でワクチンを打ってもらっていたのですが、ピンポーンの音で飛び上がってふすまを自分で開けて中に隠れるのです。宅配や他の客人だと平気なのに、なぜ獣医さんだと分かるのか不思議でした。
ビビり猫とも呼ばれましたが、私には甘える子でした。ぬいぐるみみたいに可愛かった仔猫時代が終わっても、いつも傍にいて、ZoomのMTGが始まると、それが自分の仕事みたいに膝に乗ってくることが多かったです。PCの前はお気に入りの場所でした。
カリカリしか食べないこだわりがありましたが、お浸しの上のカツオだけはいつも狙ってました。成功したのは二回だけですが。まーるく中央に穴があくデザイン性の高い食べ方でした(^^;
持病があったので、亡くなる時は呼吸苦で苦しむのではないかとずっと心配していましたが、くぅ、くぅと小さな音の出る呼吸をしながら、いつも通りの寝場所で静かに眠るように逝きました。可愛い姿のままで、でも、もうお水を欲しがることもなく、身体は硬く冷たくなってゆきました。
リモートの日で夫も家にいたので、有給を取ってもらって、お弔いの儀式にゆっくり向き合うことが出来ました。
北白川ペット霊園にお墓があります。毎日お掃除をしてくださるので、いつ行ってもとても清浄な印象です。他のお墓も飼い主さんのメッセージやお花が溢れていて愛がいっぱいの場所です。
年に3回の法要があり、沢山の飼い主さんが集まります。コロナ禍でしばらくお休みでしたが、今年はなんとYoutube配信をしておられました(^^; そんなん得意そうな感じじゃないので、きっとご苦労されたことと思います。
今日は斎場で簡単なお葬式をして頂いて、お骨はいつもは骨壺に入れるのですが、今回から選択肢にはいった、そのままお墓に入れられる布袋を使いました。爪もしっぽも歯も、いとおしくて、ひとつひとつ名前を呼ぶように指で拾いました。
納骨までは自宅の簡易な祭壇に安置。
6歳から一緒に育った息子はショックだろうけどLINEが既読にならず(^^; 納骨の日には戻って来れると良いのですが。
昨日の夜、一度よろよろと歩いてMellowのそばまで行き、そこでこてっと倒れたのですが、じーっと凄い目力で見つめていました。なにか伝えたいことがあったのかも知れません。
Mellowはお花畑な子なので、最後になる鼻キスを嬉しそうにしていました。せっかく仲良くなれたのに、猫団子になれなくて残念だったよね。まだ、この家に自分だけしか猫がいないことに気付いていないようで、いつも通りの狭いテリトリーで過ごしています。
さっき、キャッテリーから家に来たときしか開けなかった、血統書の封筒を開けてみました。
Name OF Cat DEERMARK PRINCESS CELLO
ブラウンタビーホワイトの女の子。本当にお姫様のようでした!16年間も一緒にいてくれて本当にありがとうございました。少し休んだら新しい体に生まれ変わって、次の生涯でも嬉しいことや楽しいことがいっぱいありますように。
心即太陽!
病んだ身体を脱ぎ捨てて、虹の橋を軽やかに渡り、何のストレスもない幸せな世界で休んでいる姿を思うとわたしも嬉しくなります。でも涙が止まらない(ノ_・、)もう傍にいないことに慣れるのには時間がかかります。
ペット霊園は、そんな飼い主さんたちが心を立て直す場。存在に感謝です。いつもありがとうございます!