相談に来てくださった方のお子さんの様子が、あまりにも以前の息子とそっくりすぎて、愛おしい気持ちでお話を伺っていました。でも、ママの苦しさが痛いほどに伝わってきて、思わず言葉が詰まり涙ぐんでしまいました。。
共感は同意とは違いますし、泣いてしまうのは聞き手としては失格です。会話の主導権を奪い取ることになりかねません。
その方は、温かく受け取って下さって、より深く相互理解が進みました。
感情が動くほど、リアルに思い出したのも久しぶりです。次々に幼児期の姿が浮かんできました。
本当はお友達が大好きなのに、決して集団に混ざることが出来ず、一人ぼっちでアリの巣を何時間も眺めていた姿
雨の日に他の親子が帰っていく中、傘を投げ捨てて泥遊びをしていた姿
順番を待っていたのに、後ろの女の子におもちゃを先に譲られたときの怒り泣きの顔
わたしは本当に愚かな母親で、彼の苦しみに寄り添うことが出来ず、少しでも標準的な行動が出来るように必死でした。そのままで良いと言ってあげられたら、どんなにか彼は楽になったのに。
その方が帰られた後、午後はルームで助産師会の東支部会をハイブリッド開催!
そのとき、大先輩のあゆみ助産院の左古先生が、支部長の子育てに関する思い出話を聞いておられた際、ふいに涙ぐまれる場面がありました。
同じ体験をされたのだと理由がわかったとき、午前の自分の行動は聞き方としては失敗ではあったけれど、それを責める気持ちが無くなりました。目の前にいる人との交流が真実であるからこそ、すなおな自分の感情が溢れることも人間らしさと言えるのだと。
自分の記憶のなか、愛おしさや後悔、様々な思いが幼児期の息子の姿を取り巻いていて、それでも彼の表情はおお笑顔です。幸せをたくさん貰っていたのだと、心から感謝する気持ちになりました。
夜になって、自宅で晩御飯を作っていると、突然の息子からの電話が!
今京都にいるから家に泊まるといいます。中古の原付バイクを購入して、滋賀から乗ってきたそうです。1時間半かけて(^^; ユング先生、すごいです…
久しぶりに家族そろって晩ごはんを食べて、楽しそうにバイク購入の顛末を話してくれる姿。お昼に思い起こした幼児期の彼がこんなに成長していることを本当に嬉しく思いました。
一人暮らしをしたいと言ってくれて、大変な努力をして、なんとか自分のペースで楽しそうに生活している姿は本当に頼もしくて。あの頃のわたしにこの未来を見せてあげたい。
もう、感謝しかありません。このご恩をお返しするために、これからの人生を生きていきます。
子女名優。
学校に行けなくても、宿題をしなくても、言うことを聞かなくても。どうか心配し過ぎないでとママたちに伝えたい。
必ず、なれるものになる力を全員が持っています。ママが明朗であれば、それだけで一番大きな花が咲くはずです。