過去、経営者の会やチームにいくつか入ったことがあります。でも、何かどこかで嘘をつきながら参加しているようなストレスを常時感じて、長続きしませんでした。
経営者は、利益を得るために様々な方策を練ります。それは、企業の継続のためであり、社員への報酬や厚生を良くするためには絶対に必要だからです。
でも、今だけ金だけ自分だけの利益を求める空気を醸し出す人も勿論いて、それがその人の乗り越えるべき課題であるとしても一緒にいる時間は苦しくなる…
倫理法人会の空気が心地よく感じるのは、経営の目標が自社の利益だけではないところ。そして、そのこだわりを持たない方が世の成功者になっておられることが素晴らしいです。
「家庭に愛を」はMS朝礼で唱和するスローガンの一節です。仕事に没頭することを否定せず、家庭においてはパートナーや子どもに対して真心を尽くす姿勢を目標とする経営者団体。かなり異質です。
助産師として、親子や夫婦のコミュニケーションの講師として、家族の支援に長年携わってました。自分らしく生きることと、家族を大切にすることがつながらないことが往々にしてあります。
倫理法人会で出会った方々の、ご自身の人生や家庭や仕事に対する真摯な姿勢は、驚きと感動で心が震えるほどでした。
組織としての運営の難しさ、厳しさは人が集まる場なので必ずありますが、上位の役割を果たしておられる方ほど腰が低くなり、いつも朗らかで他者への思いやりを日常のなかで実践しておられます。
水曜に倫理経営基礎講座を、木曜にMS講話を担当してくださった内田方面長も、まさにそのような方でした。
「家庭に愛を」のタイトルで、家庭が人格に及ぼす影響力を話して下さいました。諸国の国民性についてはヘタリアを読むまでもなく明瞭ですが、県民性や地域性と狭めていってもやはり成程と感じます。その最も小さな単位が家庭であるということ。
そこで日常的に生活をしていることで、特有の心が育まれるというのは腑に落ちました。ここで子どもたちの人間性が育まれ造られてゆきます。それは何気ない挨拶であったり、物の扱い方であったり、掃除のレベルだったりします。
この日常で培われた偽らざる素の自分が、家庭以外の場所でも同様に出来ること、出来ないことを生み出します。
内田先生のお話は、ご自身や知人の豊かな事例により展開してゆきます。膨大な情報量にきちんと落ちをつけて、しっかり教えてくださるのは素晴らしい講師力だとうっとりしました^^
こんな風に話すために、どれだけの真剣な準備を重ねておられるのでしょうか…ひとつの模範として、人前で語る姿勢も学ばせて頂きました。
中高生の頃、世の中の様々な仕組みを知るようになり、汚い大人になりたくないと誰もが思ったはず。でも、組織に入れば黒も白と言わなければならない。やがて忖度に慣れていき、本当の自分を見失っていく。
それに抗うには世捨て人みたいになって、修道院で祈ってるしかないんじゃないかと本気で思ってた時期もありました(^^;
でも、本当の自分自身で幸せに生きるのは、そんなに難しいことじゃないって今は思ってます。
運命自招。
「家庭に愛を」もたらすことがわたしの願いであり使命だと、何度も何度も確認させてくださって感謝です!
まずは自分の家庭!がんばろう(≧∀≦)