自分が生まれるたった20年前に、大東亜戦争の終戦があったということをまるで感じないで過ごした子ども時代でした。高度成長期の公害被害とともに成長し、虚栄心に満ちたバブルの時代が崩壊してあっという間に国力を失っていった日本。
わたしはゆでガエルのようで、死に至る環境の変化にも気づくことがないまま今を生きてきたように思います。
今日、タイトルの講演を聞いてきました。知覧のホタル館の館長である鳥濱挙大さんが語る、富家食堂での特攻隊員たちと彼の曾祖母であるトメさんとの交流に心を打たれました。
特攻隊は洗脳されていたから、笑顔で死んでいったのだと誰かが言ってるのを聞いたことがあります。
昨日スマホに流れてきたホラー漫画で、スマイリーという新興宗教で信者たちが笑顔、殺されても笑顔というキショク悪いのを読んでしまって気分悪かったのですが…カルト宗教はいずれも洗脳ありきです。
ようは、感情も操作されていたから自殺攻撃が出来たのだと。
でも、今日のお話を聞いて、今なら高校生から大学生くらいの年齢の彼らが、どれだけ自分の運命と苦しんで向き合ったか、そしてその死を受け入れるために未来へ希望を託したかが伝わってきて、涙が止まりませんでした。
戦争という異常事態のなかでは、指令を出す方々が先に人の心を失うのでしょう。今、世界が不安定な状況のなかで、戦争は絶対に回避しなければならないからこそ、強い防衛が必要だと思いました。
そして、今の日本を、未来のこの国を、その平和を守るために出来ることを、草の根レベルでも力を尽くしてやり遂げたい。
特攻隊が無駄死にだったのか、その答えを出すのは今の日本を生きるわたしたちであることを再認識できました。
運命自招。
お昼をご一緒した、Kさんの言葉にも共感しました。自分の能力も環境も、そこにある以上の何物でもなくて、向き合う自分の行動によって成果は開かれてゆく。
誰のせいでもない、すべてわたしの思考感情行動の結果の連続が人生であること。
「日本が良い国になる」ための方策は政治家の仕事ではなく、わたしのような庶民に出来るレベルでも沢山あるはず!