愛知のHちゃんに頼まれて、オンラインで幼児さんのママ向け性教育座談会をやりました。グループのママのひとりが希望されたテーマだったそう。でも、告知にどう書いていいかもわからないくらい「性」を語ることについて経験がないのだと困っておられました。
Hちゃんは長年親業のインストラクターとして、人間関係の講座を提供している人です。
性教育の根本は、親業と全く同じなんだよ^^自分と相手を尊重するコミュニケーションであり、親子にとっては信頼関係の構築であり、性行為が素晴らしい人生の喜びになるのか、暴力と支配に満ちた危険なものになるのかも相手との関係が決める。
そんな話をしながら、準備をしました。一番の目的は自己肯定感の高い子どもを育てること!
とは言え、リアル世代のママたちから出る悩みどころはだいたいが同じです。
・幼児さんが、おちんちんを触ったり、こすりつけたりしている
・母親が男児の包皮を剥いて洗うことの是非
・人前でも「ちんちん!」「うんこ!」とか叫ぶ
・胸を触ってくる(なんかイヤ)
・女の子の初経への対応は出来るけど、男の子の精通はどうすればいいの?
すべて科学的に誤魔化さずに伝えることが出来るということを共有しました。正しい知識を得るための良い本がたくさん出版されています。性産業や感染症、思いがけない妊娠への罪悪感や恐れ、嫌悪感が先にたち、光の部分からも遠ざかってしまうことがないように、親たちには知識を持ってほしいと願います。
そして、子どもたちが性に興味を持ったとき、身体に変化が起こるとき、親との関係がどんな状態であるかが、光と闇の分かれ道だとわたしは思っています。
子どもたちは、率直に尋ねることが出来て・あるいは不安を表出できて。それを親はまず傾聴の姿勢で本質を聞き取り、子どもの必要な情報を淡々と差し出すことが出来て、助けることが必要であれば適切に介入する。
これが出来る親子に成長するのが親業訓練です。子どもを性のダークサイドから護るために、親子のコミュニケーションの質は非常に大切です。
Hちゃんの活動は、もとは親業訓練へのステップとして、子育て中のママたちのお勉強サークルを作ったのが始まりだと聞きました。今はママたちが元気になることが目標になっているみたいですが、ぜひとも参加のママたちにはHちゃんの講座を受けてもらって、性の知識を学ぶと同時に聴き方伝え方を会得してほしい!
古典になってるカーネギーの本でも、パートナーシップにおける性の問題の重要さが説かれていますが、人間関係の重要な法則として「常に相手に重要感を持たせること」、この人間の根源的な欲求を大切にすることこそが、親子の性教育を成功させる基盤ともいえます。
どんな卑猥な言葉でも突飛な行動でも、「すごく大事なことに気付いているんだね」と受け取ってその興味関心の本質を聞くためには、自分はこの大好きな人から大切にされている、と子どもたちが信じている必要があるのです。
あやせば笑う乳児前半とは違って、人として尊重してほしいと子どもたちは望んでいます。
どんなに可愛くても、急に抱っこしたりキスしたり、くすぐったりするのはNGで、プライベートパーツに触れるためには彼らの許可が必要です。そんな風に育った子は、他者の身体にも尊重の姿勢で接するでしょう。
ねこ好きの飼い主は、ねこが可愛いすぎて揉んだり吸ったりします(^^; それはペットへの愛情表現ですが、やはり「支配」なのです。人間の子どもは、どんなに可愛い我が子でも、自分の欲求で揉んではいけません。
つきのわコミュニケーションの親業訓練は、常時開催受付中です!
開講予定はこちらから^^
また、性教育は自分のルーツを深く考える機会でもあります。ちいさな受精卵であった自分は、父と母のいのちのもとが合わさって完成しました。その父も、母も、同じく受精卵であったことに思いを馳せて欲しい。
反始慎終。
私の命の根元(もと)である両親の恩。アンケートに、その言葉を書いてくれる生徒さんもいます。いのちの教育の場がもっと開かれてゆきますように。