先日の記事で、出産時の呼吸法について、種類や練習する目的について書きました。
今回はその補足として、ヒプノバースの呼吸法をさらに深掘りします。
具体的な出産時の呼吸の練習方法や練習することによるメリット、そして体験者の声も合わせて紹介します。

ぜひ、参考にしてください!
ヒプノバースの呼吸法とは
先日の記事で、出産のための呼吸法を身につける方法として、ヒプノバースを少し紹介しました。
ヒプノバースとは、呼吸法だけだなく瞑想やイメージワークなど、いろんな方法で穏やかな出産に導くための理論です。

今回はそんな、ヒプノバースの呼吸法の一部をお伝えします。
ヒプノバース呼吸法の準備
練習する前に、準備をします。
腹式呼吸の確認
まず、腹式呼吸の確認です。
片方の手を胸に、もう片方の手をお腹にあてます。
そして、お腹に置いた手で息を吸う時の膨らみと、吐いた時の凹みを感じてみてください。
胸に置いた手が動かなければ成功です。
ヒプノバースの呼吸法のコツ・流れ
呼吸のコツは、先日の記事でも書いた通り「息を吐く」ことを意識するのが大切です。
これはラマーズ法でもヒプノバースでも、他のどんな呼吸法でも同じです。
呼吸の流れ
全体の流れです。
静かに鼻から吸って、鼻から吐きます。
吐く&吸う、それぞれの時間は2対1を意識してみてください。
ゆったりと椅子やお布団に体重を委ねて、軽く目を閉じます。
息をすっかり全部、吐き出しましょう。

ヒプノバース呼吸法(カーム呼吸)の練習
では、実際に呼吸法を練習してみましょう。

吸って~
2、3、4(数えます)
(息を少し保って)
吐いて~
2、3、4、5、6、7、8
(息を少し保って)
吸って~
2、3、4
(息を少し保って)
吐いて~
2、3、4、5、6、7、8

※ちなみに、文章では伝わりづらいので、動画でも説明しています↓
Instagramの動画『陣痛の怖さが無くなる呼吸法①ココロが安らぐ魔法の呼吸』
ヒプノバース呼吸法は他にもある
「カーム呼吸」のほかにも、ヒプノバースでは、分娩第一期に使う呼吸法「サージ呼吸」、第二期の「バース呼吸」というのもあります。
サージ呼吸
簡単に説明すると「サージ呼吸」によって、分娩第一期の所要時間が短縮されるというデータがあります。
10分が1分に感じるといった体感を得る人もいます。

バース呼吸
第二期の「バース呼吸」は、母子を苦しめる怒責(どせき:いわゆる「いきみ」のこと)をすることなく、自然の反射で赤ちゃんが降りていく呼吸です。

「いきみ」がダメな理由
怒責(いきみ)は、母親の体力を奪い、産道を傷つけ出血を増やします。
また、赤ちゃんは怒責の間は酸素が貰えないので低酸素状態に陥り、そこで長引けば胎児切迫仮死を起こすことが多いのです。
こうなると医師も助産師も焦るので、母子を助けるために医療介入は必須になるということです。

ヒプノバース呼吸法のメリット
ヒプノバースの呼吸法のメリットについても書いておきます。
大きくは3つのメリットがあると思っています。
(1)他でも使える
(2)良い睡眠に入れる
(3)いいお産に近づける

(1)他でも使える
ヒプノバースの呼吸法を練習することで、自分自身を深いリラックス状態にもっていくことができるようになります。
そうすると、焦ったり緊張したりする場面でも、呼吸によって普段の自分を取り戻せるようになります。
(2)良い睡眠に入れる
ヒプノバースの呼吸法によって自律神経のバランスが整います。
リラックス効果を高めることで寝つきが良くなり、深い睡眠を促す効果が期待できます。
(3)いいお産に近づける
3つ目に、副交感神経を優位にすることができるようになります。
すると、本能の力が引き出されて、スムーズで気持ちの良いお産に近づけます。

いいお産に近づく方法「ヒプノバース」
先日の記事でも書いた通り「いいお産」にするためには、呼吸法の他、
・瞑想をしたり
・出産へのポジティブな姿勢を養う
といったことが有効です。
そして、これらを体系的に学んで身につける方法として、ヒプノバースがあります。
ヒプノバースの理論には、
・穏やかな分娩
・麻酔を使わずナチュラルに
・痛みを伴わず、やさしく穏やかに
こうした、いいお産のための方法、考え方が網羅されている、と私は思っています。

※ヒプノバースについて詳しくはこちら↓
ヒプノバース講座・体験者の感想
ついでに、ヒプノバース講座の体験者の感想を紹介しておきます。
・初めて聞くようなお話でワクワクしました!(30代 M様 25週)
・リラックスが大切だと産院でも聞いていたが、極めればこんなお産が出来ると知って良かった(20代 Y様 36週)
・陣痛がすごく怖かったけど、お話を聞いて少し安心できました。参加して良かったです(30代 O様 8週)
・帝王切開になる可能性が高いのですが、どちらにしても同じ思いで良いお産が出来ると感じました(40代 S様 33週)
・こんなお産体験してみたい。もう一人産んでみたくなる…(40代 M様 子育て中)
・面白かった!子育てにも影響するというのは納得です(30代 A様 28週)
まとめ
今回は、出産の際の呼吸法について、具体的な練習方法と練習することによるメリット、そしてヒプノバース講座の体験者の声も紹介しました。
ポイントを抜粋すると、
・腹式呼吸がきちんとできているか確認
・「息を吐く」ことを意識
・吐く&吸う、それぞれの時間は2対1
・練習方法については動画を参考に↓
Instagramの動画『陣痛の怖さが無くなる呼吸法①ココロが安らぐ魔法の呼吸』
・カーム呼吸やサージ呼吸など、いろんな呼吸法を使い分けましょう
また、ヒプノバース呼吸法の3つのメリットとしては
(1)他でも使える
(2)良い睡眠に入れる
(3)いいお産に近づける
いいお産のために、呼吸法だけでなく、いろいろ学べるヒプノバースもオススメ!

あなたや、あなたの家族が「いいお産」を迎えられるよう心から願っております。