デーブ・エルマン催眠について、その成り立ちを論理的に学ぶと、いかにHypnoBirthingのプログラムが、彼の催眠理論に基づき、組まれているかがよく理解できます。
彼の手法は、それまでの、伝統的な権威的催眠である部分と、エリクソン催眠のような許容的催眠がミックスされていて、すべての責任はクライアントにあり、しかも逆説的であるため疑う人にも受け入れやすく、速やかに意識と無意識を分離させることができます。
わたしが大勘違いをしていたのが、消える文字のワークでした。催眠導入で使う、黒板の文字を消していくものと同様だと思い込んで練習をして頂いていました。
しかし、あのワークがデーブ・エルマンの理論に基づくものであるなら、確かにそれは「深化」のテクニックであり、かなり深いところでの完全に痛みを消すためのテクニックだったのだとようやく分かりました。
それなら、aaa ー bbb ー ccc - ddd…と延々と続くのではなく、文字が消える暗示を先に入れる必要があります。そこがHypnoBirthingのシラバスでは省略されていて、トレーニングでも説明はありませんでした。
デーブ・エルマン催眠があまりにも常識すぎるということだったのかも知れません(^^; 次のクラスからは大幅に説明を変えたい部分になりました。
それにしても催眠の力(その人の潜在意識の力)は本当にとてつもなく面白いのだと、今回のトレーニングであらためて再認識しました。
今、わたしが行きたい方向にある大きな壁は途方もなく強く堅く、頭で考えるとそれと向き合うことがひどく大それたことのように思えて、その存在をディスカウントして迂回したくなります。
でも、わたしの潜在意識は、その壁をやすやすと通り抜ける自分の姿を、様々な事象を通して繰り返し見せてくれるのです。
どこで、わたしはそれを自分に許可したのか。
1年ほど前に「ヤベツの祈り」を読み返したからだと思います。本棚の整理をしていたら現れた昔入手した本です。著者のサインまでしてあるので、教会で講話を聴いて頂いた本だったかも知れません。
ヤベツという人物は、ダビデやモーセのような有名人ではありません。第一歴代誌の系図の羅列という旧約聖書のなかでも一番面白くない部分に登場する人物です。
突然彼の説明があり、彼の祈りの言葉が書かれて、また人物名の羅列に戻るのです(^^;
なんだかそれだけでも、すごくユーモラスなのですが、彼の祈りの言葉には真面目なキリスト者は驚きます。こんな祈りの言葉です。
わたしを大いに祝福してください。
わたしの地境を拡げてください。
あなたの御手がわたしとともにありますように。
災いを遠ざけて、わたしが苦しむことがありませんように。
これは、潜在意識への強力な暗示文になっています。自分はあらゆるものに応援されて、コンフォートゾーンをやすやすと越えていき、さらに善き仕事を成し遂げることが出来る。神の守りにより大難は小難となり、小難は無難となる。
この祈りは、しかめっ面で汗をにじませて念じるような祈りではなく、ただ自分の今世のいのちを授けてくださった方への喜びと感謝に溢れている歌のようです。
真面目過ぎると、喜びは失われ、暗くてつまらなくて、場の空気が重くなります。そして自分や他者への責め心がふつふつと湧き上がってくるでしょう。
小さな子どものように明朗な気持ちで、この祈りを唱えると、潜在意識が制限を超えるための状況を引き寄せるのです。それは、まだ弱い自分にとっては苦難そのものに感じるかも知れませんが、御手がともにあり、災いは遠ざかってゆくので心配は要りません。そうして、出来ないことが出来るようになっていく。
かつて感じていた問題はことごとく小さくて可愛らしいものになり、人生は豊かになってゆく。
倫理を学び実践する人たちの報告に、不思議で非常識な成功譚がありますが、この奇跡が起こる過程もまた潜在意識へのアプローチによるものだと思っています。
この苦難を明朗に乗り越えることで、わたしも奇跡を体験したひとりになれると確信しています^^
心即太陽!
より深く潜在意識の効果を理解して、仕事に家庭に活かして行けるように。まだまだGoalは遥か彼方です^^その道のりを楽しみ、味わいたいです。