◆子連れ出勤どう思う?◆
さて、今回は超忙しいママが
子どもと過ごす時間の
「質をあげる」ことについて
考えてみたいと思います。
先日、京都の老舗企業にて
子連れ出勤の実践について伺いました。
知事にも子育て支援策を提言され
取り入れられているスゴイ社長さんでした。
子どもを産んだ女性が、
独身時代や男性社員と同じ量の仕事を
同等のパフォーマンスでこなすためには
自分も子どもも心身ともに
強靭で頑健である必要があります。
完全主義の女性であれば
早々に破綻する…
そんな厳しいラインを理想とせず、
子連れ出勤が許される空気の中で
実力を発揮できることは素晴らしいと感じました。
先週、6組ほどのプレママ&プレパパと
お話する機会がありました。
子育てでどんなことが心配?というテーマで
一様に不安を感じておられたのが…
「夜に赤ちゃんが泣いたら近隣に迷惑がられる」
「迷惑のかからないところに引っ越したい」
赤ちゃんが泣くのは当たり前で
子どもがやんちゃするのも当たり前で。
育っていくコミュニティのなかに
それが許されない空気があるなら
なんという苦しさでしょうか。
羽目を外したときには
親じゃない人でも制止できる空気。
一緒に育てていく温かいまなざしが
そこには感じられないのです。
隔離された保育園に
子どもを集めて
防音のお部屋に閉じ込めるより
地域や職場のなかに
子どもの存在が許される場がある方が
その育ちは自然ですよね。
わたしはというと、
最悪でした(^^;
世界中のどこにも
居場所がないようで
そんな自分たちが惨めで腹立たしくて。
今から思えば、
あれだけ集団が苦手だった息子を
なぜそこに合わせようとして
苦心惨憺していたのか…
荒れまくるのは当然だったし
ホッとできるはずの自宅も
療育施設みたいになってて(^^;
悪いことしたなあと思います。
はい、深い反省をこめて
子どもと過ごす時間の
「質をあげる」とは…
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親である自分自身に
子どもの今を許す気持ちが
あるかどうか
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に尽きると思います。
◆偽善じゃなく受け入れるための条件◆
泣いてるの?
怒ってるの?
それが欲しいの?
我慢できないんだね?
今、彼らが幼い脳と心で
ぶつけてくる欲求を
なるほど、今の君にとっては
それが無茶苦茶大事で
絶対に譲れないって思うんだねって
その気持ちを受け入れる姿勢が
「質」を決めると思ってます。
その欲求を叶えるかどうかは別問題で、
まずはわかってあげられるかどうか。
周囲に理解者がいない。
時間にも気持ちにもゆとりがない。
そんな状態では難しいのですね。
でも、これも経験者が語るなのですが(^^;
時間はちょっと考え方を変えるだけで
10分20分はらくらく捻出できます。
子どもと向き合う1分を惜しんでいるママは
案外多いのではないでしょうか?
そして気持ちのゆとりも同じです。
余裕がない、忙しい、焦る、
実はそれって思い込みだったりするのです。
周囲を見ていても
出来る人ほど忙しそうにしてないし
沢山の仕事を同時に抱えている人ほど
メールの返信も早くないですか?
自分ひとりになって
仕事も育児もすべて俯瞰できる場所へ
浮かび上がるように見つめてみる。
わたしは何の目的をもって
この時代のこの国で生きているんだろう。
そんな風に、自分と対話してみることを
お勧めしたいです^^
答えは100人100通り。
全員が同じ思いを持っているはずもなく
それを目指す必要もなく
ただ、違っていることをお互いに許し合えたら
「迷惑がられる」なんて思わなくていい。
子育てのような尊い仕事が制限されない
良い空気が生まれますよう…
心から願っています。
国内外で辛い報道が続きます。
気持ちが沈むとさらに邪気を引き寄せる気がします。
その先のより良い未来を見上げてゆきましょう!
良い一日をお過ごしくださいね。
家族関係回復コーチ 中川淑子